児童養護施設の子どもたち☆

アイウィル

2020年04月21日 06:00

おはようございます♪
さよちゃんです☆

週末もお仕事でした。
日程を変更できないお宅もあるので、自粛中でも出かけます。

この日は、児童養護施設の訪問日。
長野市篠ノ井にある円福寺愛育園さんへ。
2010年12月から訪問しています。
もう10年目になります。あっという間ですね。

半年前の台風災害では、施設周辺は大きな被害を受けました。
今回のコロナ感染症でも、学校の休校が延長されたことにより、集団生活をする子どもたちや職員の方々は不安な毎日を過ごしているに違いありません。

私はというと、最近熟睡できておらず夢見も悪かったので、その日は早く家を出て、公園で深呼吸してから伺いました。
子どもたちを励ますつもりで、ハンカチマスクを持って。


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10時になると、いつもと変わらぬ元気な声が響きました。
子どもたちが挨拶をしながらゾロゾロと部屋に入ってきます。
もうすでに中で勉強している子もいます。

「先生!今日は予習するから教えてください。」
「先生!ここわかりません。」

元気な子どもたちの姿を見て、私も力が湧いてくるのを感じました。
そして、すぐに気づきました。元気をもらっているのは私の方でした。

「先生、それ手作りマスク?」

その場で、ハンカチマスク講習会が始まりました(笑)。
私が考案したわけでもないのに、得意になって作り方を実演したら、子どもたちは興味津々。
職員の方も盛り上げてくださって、楽しくスタートしました。

愛育園の子どもたちの様子は、何回かブログに書かせていただきましたが、あまり個々には触れてきませんでした。
今回ちょっとご紹介しますね。

子どもたちはどの子もかわいくて、それぞれに長所を持っています。
そして、褒めてもらいたがっているのが本当によくわかります。
それは見逃さないようにしています。



Aさんは、いつも元気いっぱいに話しかけてきます。
色んなことに興味を持ちやすく、マスクの作り方も何度も確認していました。
数学の予習をしたいというのでやり方を説明したら、早速その通りやって「全問正解したよ!」と報告してくれました。
そして、担当職員の方と取り組んでいるという「コロナウイルス」についての英文和訳も見せてくれました。
中学生で、専門用語も多い英文を、辞書を片手に訳すのは大変です。
でも、このように興味を持ったことを学習できる環境が素晴らしいと思いました。


Nくんは、いつもは静かに教科書を読んでいるか、英単語や漢字を書き取りしています。
担当職員の方に促され、高校入学の報告をしてくれました。
皆の前で言うのは勇気のいることです。
もじもじしながらも、頑張って話してくれる姿がとても微笑ましかったです。
そして、担当の先生が、「この子は入試でこんなに頑張ったんですよ!」と嬉しそうに話されるので、私もつられて「すご~い、頑張ったね!」と声をかけました。
周りの子たちが笑顔でこちらを見つめていました。
なんだか幸せな気持ちになりました。


Hくんは、いつも最後まで残って勉強しています。
高校3年生で、部活もできなくてかわいそうに思っていましたが、本人は案外前向きに捉えていました。
今は、勉強に専念しているそうです。
理系科目が得意で、優秀です。
以前、分からない問題を質問されたときに、かなり難易度が高い問題だったので、「解説を見て理解してもいいのよ。」と言いました。
すると、「もう少し考えてみます。」という返事がかえってきました。
ああでもないこうでもないと考えるのが好きなのでしょう。
私もそうなので、わかります。
大学への進学を希望しています。


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長くなりました。子どもたちを全員紹介できなくて申し訳ありません。
この日は、中高生は16名参加してくれました。
訪問日の子どもたちの様子は、一人ひとりについて簡単に記した「学習報告」を、後日施設側にメールで送っています。
報告書を書きながら、いつも思います。

子どもたちが この先も ずっと笑顔でいられますように

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